シミ消すための美白化粧品

しみの種類によって、美白化粧品の効果があるものと無いものがあります。美白用化粧品が効果的なシミは、「初期の老人性色素斑」「肝斑」「炎症性色素沈着」などに限られてしまいます。

ほとんどのシミが「老人性色素斑」ですが、美白用のコスメが効果的なのは、できはじめのシミです。シミは、目に見える状態になった時には、もはや周囲の表皮組織も変成してしまっています。メラニン色素が増加するのを防ぐ働きのある美白成分では、変成してしまった表皮細胞を元通りにすることは出来ません。「高級な美白コスメを使っているのに、シミが消えないなぁ」と思うのは、このためです。

美白化粧品の最も有効な使い方は、「シミを予防するために使う」ことが重要です。シミの部分だけでなく、顔全体に使用することによって、これからでてくるであろうしみを予防的に使用するのが正しい使い方だと言えるでしょう。

シミ用の美白化粧品には、どのような成分が含まれているのでしょうか。現在、市販されている多くのシミ用コスメには「チロシナーゼ酵素」の働きを阻害する成分が含まれています。「チロシナーゼ」とは、シミの元であるメラニン色素が作られる際に働く酵素で、この酵素の働きを止めることによってシミの原因を予防していきます。これは、新しくシミの元を作らないようにするということであり、今できてしまっているメラニン色素を破壊するものではありません。

「美白化粧品でシミを消す」というよりも「美白化粧品によって新しいシミを作らせない」という意識が必要です。

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